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医学部を目指して多浪している場合、何浪までねばるべきか?

医学部受験というのは簡単な道ではありません。実際、私も一度ではどこの医大・医学部にもひっかることができなくて、一浪しました。絶対医者になると決めている人、親が開業医だから絶対医者にならないといけない人というのも中にはいて、そういう人は何浪してでも医学部を目指すという場合もあるようです。ですが、実際のところ、医学部は何浪までねばるべきなのでしょうか。

率直に言って、賢い人はストレートで入学してきます。私のまわりも、現役合格が半分強といったところでしょうか。そして、残りのほとんどが一浪人、二浪になると少なくて、それ以上の多浪というのはめったにいません。もちろん、同級生でも年齢が上の人はいますが、他学部からの編入者や、社会人から受験しなおした人、一度看護学校や薬学部を出たけれどやっぱり医者になりたいと入ってきた人です。

もしご家庭が開業医で、何浪しても経済的に大丈夫な家庭環境にあり、逆にどうしても医者になってもらわないと困るし、就職先は実家だから何歳になってからでも構わないというのなら、何浪でも良いのかもしれません。ですが、一般的なご家庭であれば、二浪以上は厳しいでしょう。浪人中の学習を独学でというわけにはいきませんし、よほど優秀な学生さんが当日の体調やアクシデントで浪人してしまったというケースをのぞいて、予備校代金というのもかかってきます。モチベーションを維持していくのも大変です。ですから、背水の陣で勉強し、せめて二浪まででなんとか合格できるようにするのが良いでしょう。

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医学部に現役合格するためにはどうすれば良かったか?

医学部受験というのは、険しい道のりです。私自身は、ずっと前から医学部を目指していた上に、複数医大・医学部を受験したにもかかわらず、現役合格できず、大変悔しい思いをしました。

浪人生活というのは、想像以上に苦しいものでした。浪人生は合格率も高く、有利だと言われることがありますが、それはただ、現役生と比べて、暗記や練習をする時間があるというだけです。英語や古文はいくつ単語を覚えているかで読解力がぐんと変わってくるので、確かに浪人生は有利かもしれません。ですが、物理や数学の難問というのは、何度やってもわからいものはわからない……!あれは、やっぱり本質的に頭が賢い人にしかたどり着けない域にあるのではないかと悟りました。

そして、浪人生活の何がつらいって、モチベーションを維持することです。800m走も、1回だけ全力で走れと言われたら頑張れても、「やっぱりもう一回走って」と言われたら「え~?!」と嫌な気分になるように、まだ1年も受験勉強するのかと思うと、げんなりしました。「何日かくらい遊びに出かけても……」「ちょっとくらい休憩しても……」という誘惑と戦うのも大変です。浪人生の心の中にも、夏くらいまではまだ、現役生よりはリードしているつもりの気分があるので、余計にさぼりたくなるものです。さらに、高校の同級生でキャンパスライフをエンジョイしている友人から誘われたりすると、心が揺らぎます。

私は浪人時代は予備校通いでしたが、その塾代もばかにならなかったと思います。また、浪人生の中には大手予備校の寮生活を送る人もいます。これもまた、金銭的負担も大きく、精神的にもつらいものがあります。

だからこそ、これから医学部受験を考えている人にはぜひ、現役合格を必死でもぎとってほしいと思います。私自身、現役時代にもっと必死に勉強すればよかったと後悔しました。

私から、これぞという勉強方法を伝えるよりも、予備校の先生などに相談したほうが確実だとは思いますが、偏差値が足りない人は受験科目の少ない医学部を探して、受験科目に絞って勉強すること。それから、英語や古文は寸暇を惜しんで覚えること、などは、あなたが何年生であろうと(高1や高2でも)おすすめです。

再受験

医学部に再受験までして入学したのにこのやる気なさで親に申し訳ない・・・

私は1浪して医学部に入りました。複数の医学部や医科大学を受験していたのですが、現役時代はどこも受からなかったので、1年浪人生向けの予備校に通ってなんとか私立大の医学部に合格しました。「医学部に入りさえすればなんとかなる!」と信じて浪人生活を頑張ってきたはずなのに、いざ医学部に入ったら入ったで、そこからまた大変な勉強が待っていて、くじけそうになることが何度もあります。それは、何年生になっても変わりません。

「自分は本当に医者になりたいんだろうか?」と自問自答する日々ですが、せっかく入った大学だからなんとか卒業はしたいでし。いまさら退学して高卒で一生いきていくのもできませんから。ですが、勉強がしんどいというだけでなく、まわりのモチベーションの高い人と自分をくらべてしまうと、こんな自分が医者になって良いのだろうかとか、親に申し訳ないとかいう気持ちが湧いてきます。

モチベーションが高い人は、私の目からみて2パターンあります。1つ目は、小さい頃から「夢はお医者さん!」タイプの人。特に、家が医療関係とかじゃない人。(実家を継ぐから医者になるのが当たり前という人はそこまで必死じゃないことも多い。)夢をかなえるために頑張っている人は、キラキラしてまぶしすぎますね……。もう1つのパターンは、30代や、中には40代で、医学部を再受験して入ってきた人。様々な人生経験を積んだうえで、やはり医者になろうという志の高いひとは、授業への取り組みなんかも全然違います。見習わないといけないんでしょうね……。

高い学費

医学部の高い学費を払ってもらっている価値が自分にはあるのだろうか?

医学部の学費ってどのくらいかかるかご存知ですか?国立大学の医学部なら、どこの国立大学に行っても、6年間で340万円程度です。一方、私立大学の医学部や私立の医科大学に行った場合は、一桁違います、2000万円台で済めば安い方で、高い大学なら6年で4000万円を超えるところもあります。

正直、私は大学受験のとき、学費について気をまわしたことがありませんでした。「将来安泰だから医者になりたい!」と思っていて、気にしていたのは自分の成績が医学部に届くかどうかということばかりでした。学費が少々高くたって、医者にさえなれたら、資対効果は充分だとすら思っていたのです。

このように、現在私は、私立大学の医学部の高い学費を親に支払ってもらって医大生生活を送っています。しかしながら、医学部の勉強はきついです。私の場合、偏差値ランキングでいうと自分の成績ぎりぎりの医学部にたまたま入学できたような状態だから余計にかもしれませんが、とにかく難しいし量が多いので、医学部の勉強に嫌気がさしてきてしまっている上に、自分が医師には向いていないかもしれないのに・・・と感じることもあります。でも、せっかく医学部に入る事が出来たのだから、このままなんとかしがみついて医者になりたいとは思います。

ポリクリ

実際にポリクリしてみて、医師になれるかどうか自信をなくした・・・

医学部5年生は、ポリクリの時期です。ポリクリとは、病棟実習のこと。医学部5年生はまだ医者ではありませんが、実際に病棟に入るというのはなかなかの経験です。ポリクリでは多くの科に実習に行きます。希望する専門科が決まっている人も、その科以外の科への実習も行きます。逆に、何かの医師になるかを決めていない人は、ポリクリで経験する科の中から、自分に合った科はどれかを考えることができるのも、ポリクリです。

ポリクリが楽しいという医学生もいます。学年が上がるにつれて、実際の医師の業務に近いことを経験できるのが嬉しくて仕方がないという人たちです。

一方私は、実際にポリクリしてみて、本当に医師になれるのだろうかと自信を無くしてしまいました。医学部に入ってここまでの成績は、そこまで落ちこぼれということもありません。ですが、ポリクリは本当に辛くて……。

ポリクリが辛いのには、理由があります。まず、患者さんと話をするのが緊張するのです。それから、実習の科が変わるごとに人間関係が変わるのもつらい。医者の人間関係というのは特殊ですし、国家試験に受かった後も医局で経験を積まなくてはなりませんから、この人間関係というのは必須なのですが、ポリクリつらいポイントランキングでも上位に挙げられそうなのが、人間関係です。

ここであきらめずに頑張っていれば、高い確率で近い将来医者になれるわけですから、国立大学の医学部であろうと私立大学の医学部や医大であろうと、ポリクリは頑張らないといけません。ですが、本当に医者としてやっていけるのかどうか悩んでいるのは、私だけではありません。医学部は頑張って卒業するけれど、医師にはならずに仕事をするという選択肢なども視野に入れつつ、できるだけ医学部で頑張っていくべきかなとは思います……。

転職していく医師

医学部の教授選が終わって転職する医師がいた・・・

去年のことですが、医学部の教授選がありました。医学部の学生である私には関係ないといえば関係ないのですが、「医療ドラマみたいだな~」とぼんやり眺めていたのを覚えています。

医学部の教授選というと、皆さんはどんなイメージを持っているのでしょうか。医学部の教授になりたければ、今の教授が定年を迎えるときに次の教授選の公募があり、それに応募します。よその大学の教授選公募などにも応募することはできますが、やはりその大学の人の方が有利なようです。実際に教授に選ばれるのは実績の優れた人、且つ、やっぱり根回しなどが必要なようです……。一介の医学部生である私にはわからないことも多いですが、先輩などから聞いた話では、やはり医学部というのは権力闘争が激しい閉鎖的な空間のようです。

しかも、教授選の後、教授が変わることによって転職する医師がちらほらいました。後から考えると、応援していた候補者が落選することで、医局人事などが変わり、自分のキャリアアップなどが見込めないということで、他大学や他の総合病院に移って行ったり、自分で開業することにしたりする医師が少なからずいたということなんだなあとわかりました。

仮に私が医学部で順調にキャリアを積んでいったとしても、権力闘争に負けたら転職せざるを得なかったりするのだろうかと思うと、医師になってすらいない身ながら、ぞっとします。

解剖

解剖きつい。外科は向いていないな・・・

私が医学部を目指したのは、「外科医の医師になってゴッドハンドとして名声を浴びたい!」「VIPの手術を任されるような立派な外科医になりたい!」といった野望があったからでもあります。ですが、そんな私の野望が打ち砕かれたのは、医学部2年生のときでした。

医学部2年生では、解剖学実習が始まります。解剖実習、正直きつかったです……。解剖実習というと、生物の授業のカエルやラットの解剖をイメージするかもしれませんが、医学部の解剖は違います。将来の医者となる私たちの実習のために、死後に遺体を提供してくださることを決めてくださっている患者さんたいます。そういった方のご遺体を「献体」と呼び、そのおかげで医学生は初めて、人体解剖を経験するのです。

初めての人体解剖をおそれて不安がっていた友人もいました。私は、実際にいざ解剖実習が始まるぞというときになって、遺体と向き合うこと、人体にメスを入れることなどについて耐えられない思いがこみ上げてきてしまいました。なんとか頑張って単位は取得しましたが、とてもではないけれど、手術を専門とする外科は向いていないな、内科の方が良いかな、と感じています。

医学部に入って、専門医になりたい科があっても、私のように途中で進路変更を余儀なくされる場合もあります。専門の変更は決して悪いことではありませんので、自分は何科に向いているのか、じっくり考えると良いでしょう。

医師になる事を考える

医学部の勉強がきつい・・・。そこまでして医師になりたいのか考える

医学部受験を見事クリアしたとき、私はもう半分以上医者になれたような気分になっていました。医学部受験は私にとって相当難しいつらい道程でしたし、大変でした。そんな受験勉強からようやく解放され、これからは楽しいキャンパスライフが過ごせると思っていました。ですが、医学部は、入ったら入ったで勉強きつい学部でした。

具体的に医学部の勉強のどんなところがきついのか、ご紹介しましょう。1年目はまだ、他学部とそう変わらないキャンパスライフが過ごせます。とはいえ、最低限の履修科目などを落としていると、2年生に上がれないので、物理系、化学系、生物系などは実習も含めてきちんと単位を取っていかないといけません。

2年生からは解剖などの実習が始まります。実習準備→実習→レポート……が毎日のように続きます。体力勝負という点でもつらいです。さらに、薬学系の授業なども本格化するので大変さが増しましです。暗記することが多いので、勉強量が膨らんでいきます。脱落者も増えてき始めるのがこの頃です。

3年生は国家試験に関わる山場ともいえる臨床実習が目白押しです。そして4年生の最後にはポリクリに進めるかどうかの最大の試験、CBTがあります。そして、最大の難関、5年のポリクリを経て、6年生の終わりには国家試験を受けます。

何かと前倒しにしっかり勉強をしていかないと、各試験各試験の直前に大変な思いをします。私は、もっとキャンパスライフを楽しみたかったのに、試験勉強に追い立てられるまま医学生ライフが進んでいってしまっています。あまりのつらさに、本当に医師になりたいのかと自問することもしばしばあります……。